They Died with their Boots On (1941) / 壮烈第七騎兵隊

「壮烈第七騎兵隊」は、1941年の米国の西部劇映画。エロール・フリンとオリヴィア・デ・ハビランド主演。監督はラオール・ウォルシュで、エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランドらが主演を務めた。

They Died with their Boots On (1941) / 壮烈第七騎兵隊のあらすじ

実在の人物であるジョージ・アームストロング・カスター将軍を主人公として、彼の陸軍士官学校入学から南北戦争、そしてリトルビックホーンの戦いにおける玉砕までを描いている.

ジョージ・カスターは名誉を手にして歴史に名前を刻むことを夢見て陸軍士官学校に入学するが、入学初日にトラブルを起こしてしまい、教官のテイプ少佐や同期のシャープに睨まれてしまう。カスターは馬術と剣術の成績は優秀だったが、その他の科目は芳しくなく、さらに規則違反を繰り返していたため、成績は最下位で卒業することもできずにいた。そんな中、南北戦争が勃発して南部出身の学生たちはアメリカ連合国に戻ってしまい、北軍は度重なる南軍との戦闘で人員不足に陥った。校長のシェリダン大佐はテイプの反対を押し切り、カスターを卒業させ、彼をワシントンD.C.に向かわせる。カスターは、その日の夜にシェリダンの姪リビーと会う約束を交わしていたが、別れの挨拶をすることも出来ずにワシントンに向かう。ワシントンに到着したカスターだったが、配属先が決まらず3週間も待ちぼうけを食らっていた。配属先を決める担当は、総司令官スコット将軍の副官となっていたテイプであり、彼はカスターを「一番最後に配属させる」と言い放つ。カスターはレストランで一息入れるが、隣の席に偶然スコットが座ったため、彼はスコットに接触して士官学校で成績不良だった者同士で意気投合し、スコットから念願だった第2騎兵隊への配属を許可される。しかし、テイプは「現地に乗っていく馬が用意できていない」と拒むが、カスターは彼の馬を奪い取って任地に向かう。

カスターは部隊を率いて南軍に戦いを挑むが、上官のシャープから撤退を命じられ、これに反発して彼を殴り倒して突撃を命じる。カスターの部隊は南軍を撃破するものの、彼は負傷して病院送りとなる。指揮官のシェリダンから勲章を授与されたカスターは、リビーの父ベーコンへの紹介状を受け取り、彼女の元へ向かう。カスターは酒場でイギリス出身のバトラー中尉と意気投合するが、そこに家賃の取り立てに訪れたベーコンと出会い、自分たちを酔っ払い呼ばわりする彼とトラブルを起こしてしまう。リビーと再会した後にベーコンと再び会ったカスターは、怒り狂うベーコンに家を追い出されてしまうが、メイドの機転で夜にリビーと再会し、将来の結婚を誓い合う。同じ頃、テイプは馬を返さないカスターを呼び戻そうとするが、スコットの作戦命令と混ざってしまい、彼を騎兵旅団の司令官に任命する命令書を誤って作成して通知してしまう。将軍になったカスターは旅団を率いて南軍をゲティスバーグの戦いで撃破し、北軍の英雄になり終戦後にリビーと結婚する。

南北戦争の終結後、カスターは除隊してリビーの家で暮らしていたが、張り合いのない日々の中で酒浸りになり、リビーは夫を元気にするためにスコットに現役復帰を願い出る。暫くした後、カスターの元に第7騎兵隊指揮官への着任命令が届き、彼は現役に復帰してリビーを連れて駐屯地に向かう。その途中、カスターはスー族の襲撃を受け、これを撃退して首長のクレイジー・ホースを捕虜にする。駐屯地に到着したカスターは、隊員たちが堕落し切っている様子を目の当たりにし、彼らを叱責し、同時に彼らを相手に商売するシャープの酒場を閉店させる。カスターは隊員たちを一から鍛え直し、駐屯地から脱走したクレイジー・ホースと数度にわたる戦いに勝利する。クレイジー・ホースは和平を申し出で、聖地であるブラックヒルズ以外の土地を放棄し、アメリカ政府と条約を締結する。

ブラックヒルズを手に入れたい鉄道会社は、邪魔な存在であるカスターを追い出すために、社員のシャープと政府委員となっていたテイプと結託して彼を罠にはめる。第7騎兵隊の隊員たちは、シャープの出した酒で泥酔して閲兵式を台無しにしてしまい、企みを知ったカスターはシャープとテイプを殴ってしまい解任される。その後、リビーから「ブラックヒルズに金鉱が見付かった」という新聞記事を見せられたカスターは、シャープたちがブラックヒルズを狙っていることを知り告発するが、彼の意見はテイプに味方する委員会によって退けられてしまう。条約を反故にされたクレイジー・ホースは怒り、各部族を集めて戦いを始め、カスターはグラント大統領に直訴して指揮官に復帰する。

駐屯地に戻ったカスターは、リビーとの最後の別れを交わしてクレイジー・ホースとの戦いに出発する。カスターは部隊に連れ出したシャープを前線で解放するが、彼は「名誉は死ぬ時に持っていける」というカスターの言葉を聞き、騎兵隊に残る決意をする。翌日、リトルビッグホーンの戦いが勃発し、シャープやバトラー、カリフォルニア・ジョーなど仲間が次々に戦死し、最後に残ったカスターもクレイジー・ホースに倒される。カスターの戦死後、シェリダンとリビーはテイプたちの企みを告発した彼の遺書を手に、「遺書を引き渡す代わりに会社の解散と政府委員の辞任」をテイプと鉄道会社に要求し、これを受け入れさせる。カスターの意志を実現させたリビーに対し、シェリダンは「彼は最後の戦いに勝利した」と語りかける。

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