The OxBow Incidentは、米国の西部劇映画。ウィリアム・A・ウィルマン監督、ヘンリー・フォンダ主演の同名小節の映画化。
西部開拓時代の晩年(1885年ネバダ)、法が整備される過程で、私刑が横行していた時代に冤罪を着せられそうになった者とそれを阻止するために尽力する者と扇動される群衆との葛藤を描いた異色西部劇。日本劇場未公開ながら、DVDで観ることができるようになったウェルマンの傑作。
The OxBow Incident (1943) / 牛泥棒 のストーリー
1885年、ネバダ州のある町にギル・カーターと相棒のアート・クロフトという2人の男がやって来る。その頃、町の牧場主が殺され、牛が盗まれるという事件が起きる。
町の長老デイヴィスはこの事件に怒り、町の男達で自警団を組織し、犯人探しに乗り出し、カーターとクロフトも同行する。
やがて、牛を連れ野宿していたマーティン、フアン、アルヴァの3人の男達が犯人として捕らえられる。
3人は無実を主張するが、自警団の男達は裁判を経ずに自分たちの手で裁きを下すこと(私刑)を主張する。デイヴィスやカーター、クロフトなど7人が裁判にかけることを主張するが、私刑を主張する多数派に押し切られ、3人は縛り首となった。
そこに保安官がやって来る。彼は牧場主が死んでいないことと、犯人が捕まったことを伝えた。3人は冤罪だったのだ。
自警団の男達はショックのあまり、酒場で皆茫然としていた。彼らの前でカーターは、デイヴィスが預かったマーティンの手紙を読み上げる。それには自分を処刑する者達への非難の言葉はなく、人間の良心の尊さが記されていた。
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